「就活のグループ面接でよく聞かれる質問は?」

「集団面接でよくある質問例と回答のポイントを知りたい」

この記事では、グループ面接でよく聞かれる定番の質問例と、尋ねられた質問の裏にある面接官の意図や理想的な回答のポイントなどをご紹介します。

就活のグループ面接-イメージ

 

そもそもグループ面接(集団面接)って? 

まず最初にグループ面接(集団面接)とはそもそもどのような内容なのかを確認しましょう。

一般的に、集団面接とも言われ企業の1次面接で行われることが多く、3人から5人程度の受験者が一緒になって受けるタイプの面接試験です。

多くの企業では、採用の最初に会社説明会がありそこからエントリーシート、1次面接、2次面接、最終面接という流れを踏んで採用に至ることが普通です。

グループ面接は、通常1次面接で行われることが多く、その企業から内定を得るための最初のステップであるとも言えます。

エントリーシートを通過して、せっかく面接までたどり着くことができたのですからこのチャンスを活かして、1つでも多く内定を獲得するように行動することが大切です。

面接官の人数は場合によりますが、おおむね2人から4人程度です。

全体で約30分から1時間程と比較的短い時間でサクサクと執り行われるために、1人当たりの所要時間はおよそ5分から長くても8分ほどです。

この短い時間の中で、自分が備えている能力や性格を面接官に訴える必要がありますので、わかりやすい内容で面接官に話をする必要があります。

また、他の受験生と一緒に受けている試験でもありますので、自然と面接官からは比較されます。

自分ばかり発言して、他人をないがしろにするような受験生は確実に落とされるので、自分の発言量と他の受験生の発言量のバランスに気を配ることが求められます。

突破するための対策は?必要とされるのは一般常識?

面接官の立場で本質を考えてみよう!

では、このようなグループ面接ではありますがどのように突破すればいいのでしょうか。

そのためには、まずグループ面接の性質を考える必要があります。

面接官の立場になって考えてみましょう。

面接官の立場から見ると、グループ面接は多くの受験生を大雑把に効率よく判断するための方法です。

1人当たりにかけられる時間はおよそ5分から8分しかありません。

ということはそれほど細かく1人1人の受験生を判断することはできない、ということがわかります。

このような状況で大切になるポイントを考えてみましょう。

業界に合わせた服装を考えること

まず大切なのは第一印象を決める服装です。

ファッション業界などで行われる私服面接などの一部を除いて、基本的にはリクルートスーツが必要です。

女子学生の場合は、男性の場合と違ってパンツかスカートを選ぶ必要がありますが、可能であれば両方を所持しておく必要があります。

なぜならば、パンツかスカートかによって与える印象が違ってくるためです。

業界により異なりますが、IT業界などの比較的最近にできた業界であればパンツで構いません。

逆に銀行業界や事務職といった、古くからある業界の面接を受ける場合は、面接官も保守的な考え方の持ち主である場合が多いので、スカートのほうが望ましいです。

これにはれっきとした理由があり、IT業界がパンツのほうがよい理由は比較的新しく成立した業界であり、面接官も若い人が多いために極端な話どちらでもよいと感じる人が多いためです。

また、パンツのほうがカジュアルなビジネスウーマンをアピールできるという点もあります。

一方の銀行や事務職などは、面接官が40代前半以上であることが多く、「女性はスカートをはくもの」という固定概念が強いことが多いためです。

また、職場の制服もスカートであることが多いために、公の場所でスカートをはいていないことが違和感を与える場合があるためです。

業界に沿った格好を選ぶとよいです。

他の受験生が発言している時の態度も見られている

次に必要な要素は態度です。

面接を受けているときに目が別の方向を向いている、面接官と目を合わせない、足を組んでいるといったことが態度として現れます。

これらの態度が見えると、面接官からは必ずといっていいほど悪い評価を受けてしまいます。

そのために手と足をきちんと揃え、面接しているときには緊張するとはいかないまでも若干力を入れて姿勢を維持しておく必要があります。

その上で笑顔を作り他の受験生が発言しているときには、話を聞く姿勢を面接官から見てわかるように示す必要があります。

話の話し方と内容も重要なポイント

最後に必要な要素は、話の話し方及び内容です。

具体的に言えば敬語が使えているかどうかと、主張している内容が論理的に首尾一貫しているかどうかです。

まず、尊敬語や謙譲語といった敬語が満足に使えないようでは、入社した後に他社との取引の現場に出すことができないので落とされてしまいます。

次に、質問の意図を正確に読み取りそれに沿った答えを出す能力が求められます。

緊張して頭が真っ白になってしまうことはありますが、そうならないように十分イメージトレーニングや、就職指導課や学生課といった大学の施設やサービスを利用して訓練を積んでおくことが求められます。

グループ面接でよく聞かれる質問例

よく聞かれる質問① ~志望理由を教えてください~

志望動機を聞かれる理由

志望動機は定番中の定番の質問でもあります。

「我が社へ応募した理由を教えてください」

「あなたが、なぜ我が社に興味を持ったのか教えてください」

といった多少表現の違いはありますが、大体尋ねられる内容自体は同じです。

まず、志望理由を尋ねられる理由を考えてみましょう。

最も大きな理由は、企業が採用して入社した後にきちんと仕事をしてくれる人材を求めているからです。

入社して会社が自分に合わなかった、などの理由ですぐに辞められてしまった場合企業にとっても大きな損失になるのです。

なぜなら、企業は採用活動のために通常かなりの経費を計上しています。

言い換えれば企業からみると採用活動はタダではないのです。

リクナビやマイナビといった各種Webサイトに登録したり、自社の新卒採用サイトをWebデザイナーに発注したりすることは全て一定の費用がかかります。

これ以外にも人事で働いている採用担当者や面接官にも、人件費がかかります。

そういったところで費用を投資することによって初めて新人を採用できる体制を整えている、ということを覚えておく必要があります。

このために、企業からすると志望度合いが高い人を優先して入れたい、という心理が強く働いているために必ずと言っていいほど志望理由を尋ねるのです。

理想的な志望動機は?

では、どのような点に注意して答えるべきでしょうか。

それは選んだ業界と会社を、自分が持っているプロフィールとエピソードに掛け合わせて主張することです。

まず選んだ業界の理由を述べます。

例としてなぜ銀行業界を選んだのかということに対する理由を簡素に述べます。

その次になぜ御社なのかということを述べます。

その企業が取り組んでいる事業の内容から自分が、どのような点に興味を惹かれたかを中心に述べると説得力が増します。

これらの点を、自分のプロフィール(主に今までの学歴や学んだ内容)とエピソード(それ以外も含めた、自分の人生からの体験談)と絡めて主張することによって、よい志望動機ができあがります。

よく聞かれる質問② ~学生の時に取り組んだことについて教えてください~

学生時代の経験を問う面接官の意図は?

「あなたが学生時代に最も頑張ったことは何ですか?」

「学生時代に一番力を入れて取り組んだことについて教えて下さい」

といった質問で問われることが多いです。

では、この質問も面接官がする理由について考えてみましょう。

その理由はあなたがどのような性格の持ち主で、学生時代にどのようなことに取り組んだ経験があり、どのように自分を成長させてきたかを尋ねるためです。

どんなことに取り組んできたかによって、まずあなたの性格を、自社の採用しようとしている仕事に適性がある性格かどうかをまず判断しています。

例えば、経理部門の仕事であれば「慎重な性格」や「几帳面な性格」といった性格の持ち主が望ましいです。

数字を扱うためにミスが特に許されない職務内容のためです。そして次に面接官が見ていることは、学生時代に取り組んだ内容からあなたがどのような経験を持っており、その経験からどのように考えて成長したかです。

経験は力であると多くの面接官は考えているので、だからこそこのような質問が問われるのです。

経験から学んだことをアピールする回答がベスト

では、どのような点に注意して答えるべきでしょうか。

それは失敗した経験から学んだことをアピールするということです。

この質問には受験生によって、回答の方針が大きく2パターンに分かれることが多いです。

1つ目は自分がこのような素晴らしい経験を積んできたのでその経験を活用したいです、というパターン。

2つ目は自分は失敗からこのような経験を学びそれが大切であることを肌で体感しましたので、その経験を活用したいです、とするパターンです。

どちらでも主張の仕方によっては高い評価を得ることができますが、一般的には2番目のパターンを用いて主張するほうが高い評価を得ることができます。

その理由は、面接官から見ると自慢話はうんざりするほど聞き飽きており、受験生が述べるほど素晴らしいものではないことがほとんどです。

また、面接官に限らず日本人は謙虚さを美徳とする文化があるために、失敗から学習したという趣旨の主張のほうが好感を持たれることが多いためでもあります。

これらに注意して主張すると、面接官を納得させられる良い主張内容が出来上がります。

よく聞かれる質問③ ~あなたの長所と短所について教えてください~

長所と短所に関する質問の意図は?

これはそのまま「あなたの長所と短所について教えてください」と問われることがほとんどです。

状況によってはどちらか一方だけが聞かれる場合もあります。

例としては

「あなたの長所とそれを活用できたシーンを教えて下さい」

「あなたの短所と、それを改善するために日頃から取り組んでいることを教えて下さい」

といった内容が考えられます。

それでは、尋ねる理由について考えてみましょう。

主に理由は2つあります。

1つ目はあなた自身が自分の長所と短所についてどのように考えており、これらが仕事にどのような影響を与えるか考えているか、ということです。

そして2つ目は、面接官から見て受験生が仕事をこなしていく上できちんと取り組めるかどうかを判断するためです。

最初の理由ですが、あなた自身が自分の長所と短所を把握することによって、最適な職業を見つけることができるということでもあります。

人間誰しも長所と短所を持ち合わせているので、それ自体は問題なく自分自身がどのような長所と短所があるのかを「知っているか」が大きな評価ポイントなのです。

自己分析がきちんとできているのかを、面接官は知ろうとしているのです。

次に2つ目の理由ですが、面接官は今まで採用した新卒生がどのように企業で仕事に取り組み、成長していったかを統計的なデータで分析をしています。

そのために、それらのデータとあまりにもかけ離れている長所と短所を持っていると判断された人は、採用しないようにしているのです。

そうした人は採用しても、うまくいかない可能性が高いと判断されるためです。

実際にどうかはもちろんわかりませんが、企業も慈善事業として採用しているわけではないので、ある程度の区切りで判断しなければならないという事情もあります。

理想的な回答は?

では、どのような点に注意して答えるべきでしょうか。

それは、長所は最大限アピールし、短所は言い方を変えてポジティブなイメージを持ってもらうような表現を使って、主張することです。

そして、あなたが今受けている面接の業界にも配慮する必要があります。

あなたが備えている長所はどのようなものであれ、最大限アピールすることが大切です。

他人と比較する必要はなく、あくまで自分で一番自信がある要素を長所とすれば問題はありません。

そして、短所も視点を変えれば長所に変わることは多々あります。

例として、「神経質」なら「相手の気持ちに寄り添うことができる」、「意見を主張することが苦手」という内容は「協調性が高い」といった具合に捉えることができます。

こうした点を踏まえて、長所と短所をできるだけポジティブに回答することが、高い評価を得るポイントです。

まとめ ~基本的なことを備えているかどうかを問われます~

グループ面接は、基本的に3人から5人程度をまとめて効率よく見ることが主な目的です。

そのため、基本的に面接官から問われた質問に回答することが求められますが、深くは問われないことが一般的です。

何よりそのための時間が通常ありません。

このために、グループ面接を突破するためには服装や言葉遣いといった一般的な常識を守り、問われた質問の意図を理解して正確に回答すれば大丈夫です。

本格的にエントリーシートに記載した内容に関して深く聞かれるのは、個別面接であることが多い2次面接以降ですのでこの時までにはきちんと準備して答えられるようにすることが大切です。


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