就職・転職活動に向けて何か対策をしなければ…と焦っている方もいるかと思います。
今回は、就活には必ずといってもいいほど採用されている「面接」のマナーについてご説明します。
面接は、話す内容ももちろん大切ですが、その人から受ける印象が非常に重要になってきます。
そして、その印象を決定づけるのが第一印象です。
面接の場合、入室の瞬間が第一印象のすべてを決定づけます。
話す内容ばかり一生懸命考えても、印象が良くなければ、「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえません。
よって、面接において第一印象を決定する入室マナーは非常に大切なものなのです。
就活での面接の入室マナーを知り、ほかの就活生と差をつけておきましょう。
Contents
新卒の面接と転職の面接は違う?
大学に在学している大学生と、転職を考えている社会人とでは、面接ではそれぞれ心がけることが違うと思っていた方が良いかもしれません。
大学生なら大目に見てもらえるようなちょっとした入室マナー違反でも、転職面接においては「社会人なのにこんなこともできないのか!」と悪い印象を与えてしまうことがあるからです。
転職のために面接を受けようと思っている社会人は、普段の仕事通りに面接も済まそうと考え、面接マナーについての対策をまったくしないという人もいますが、社会人こそ基本的な面接の入室マナーを学び直す必要があるのです。
もちろん大学生も、完璧な入室マナーを身につけておけば、最初からほかの大学生と差をつけることができます。
大学生は社会経験が浅いため、緊張の中で完璧な作法をこなすことができる人はなかなか少ないからです。
同年代ができていないことを完璧にこなす人が現れたら、必然的に目立ちますし、印象に残ります。
入室の瞬間の印象はとても大切なので、入室マナーはしっかり確認しておきましょう。
就活の面接は入室前から始まっている!
就職活動において、面接は本当に大切です。
しかし、面接だけに気を取られてついおろそかにしてしまうのが、受付。
企業に面接にやってきたとき、まず入口などで受付を済ませてから待合室などに行くことになりますが、この受付こそが意外と大切なのです。
受付の人から人事に、「この人は感じが良かった」などという報告がなされている場合があるからです。
面接でいくら印象が良くても、受付での印象が最悪だと、台なしどころか裏表のある人物だとマイナスな印象を残してしまいかねません。
また、受付から明るく元気のいい声を出していれば、面接でもそのままはきはき話すことができます。
受付から面接は始まっているつもりで受付に挑みましょう。
入室時に注意すべきこととは?
自分の番が来て、名前もしくは受験番号を呼ばれると、いよいよ面接が始まります。
この時もしっかり挨拶をして、きびきびした行動を心がけるようにしましょう。
入室の瞬間は深呼吸するなど一呼吸おいてからドアをノックすると良いです。
落ち着いて、明るい雰囲気でドアを開けることを心がけると良いと思います。
ノックの仕方にも注意!
ノックの早さにも注意です。
聞き取りやすいよう、相手である面接官のことを考えてノックをし、その後中にいる面接官から指示があるまで待ちましょう。
ノックしてからすぐに入室するよう事前に指示が出される場合もありますが、その際は指示に従いましょう。
いずれにしても、ドアが閉まっている場合のドアノックは必須です。
開ける前に「失礼します」とドア越しに声を出すのを忘れないようにしてください。
なお、ドアが開いている場合は、ドアの前で一礼し、挨拶をしてから入室してください。
ドアが閉まっていて面接官から自分の姿が見えない状態にある時は、声の主を早く確かめたいと面接官に思わせるような、明るくはきはきした挨拶をするのが理想です。
ドアを閉めてから改めてドアの前で挨拶をし、一礼してから椅子の横までゆっくり歩いて向かいます。
いよいよ自己紹介
また、入室したら、自己紹介をしなければなりません。
入室前に人事などから自己紹介についての指示がある場合もありますが、ない場合は自分でタイミングを見計らってすることになります。
一般的には目下の者、身分が低い者から自己紹介をするのが礼儀ですので、入室してすぐの面接が始まる前に名乗るのが望ましいです。
ドアの前で、もしくは椅子に座る前にするのが良いでしょう。
この時、鞄は床に置かないで、片手に持つか両手で前に持ったままにしましょう。
鞄を肩にかけたままにするのは失礼なので、避けてください。
面接官から指示があるまでは、椅子に腰かけたりしてはいけません。
集団面接はどうする?
個人面接はこのような流れで良いのですが、集団面接はこれと流れが少し異なります。
集団面接での自己紹介は、個人面接よりタイミングを慎重に見計らってする必要があります。
全員が入室する前から一人、大声で名乗りだすなどして、空気が読めない人だと思われるのは避けたいところです。
またドアの前での挨拶が長かったり、開けたドアを次の人のために押さえなかったりといった行為は、ほかの就活生が見えていないとみなされ、自己中心的な人物だと思われてしまう可能性があります。
こうした行動はしないように注意しましょう。
集団面接の場合は、全員が椅子の前に揃ってから自己紹介をするのが基本となります。
いちばん最初の就活生が名乗るのを待ってから、順番に名乗るようにしましょう。
入室した順番を気にかけず、真っ先に自己紹介をする就活生をたまに見かけますが、こちらも協調性がないように思われてしまうので避けたいところです。
ただし、アナウンサー試験やアイドルのオーディションなど、「自分を積極的に最大限アピールしなければならない試験」についてはこの限りではありません。
自分が受ける企業の特徴を把握し、状況に応じた行動を取れるようにしておきましょう。
退室まで気を抜かない!退室の瞬間こそ見られている
面接を終えると、いよいよ退室です。
ここで開放感や達成感から気を抜いてしまいがちですが、完全に退室するまで面接官はずっと見ています。
ここでも失礼のないように、細心の注意を払って行動しましょう。
退室する際は、座ったまま「ありがとうございました」とお礼を面接官に述べた後、一礼します。
立ち上がって床に置いていた鞄を持ってから、また「ありがとうございました」と一礼します。
そしてゆっくりと出入り口のドアの前まで行き、ドアを開ける前に再度一礼します。
最後に面接官に背を向けないように注意しながらドアをそっと開けて、音を立てないように退室します。
最後の最後まで丁寧な仕草を心がけることが大切です。
退室の瞬間は、入室した時と同じくらい面接官と目が合います。
それほど注意して見られているということです。
気を抜かず最後まで頑張りましょう。
入室マナーをしっかり身につけて、好印象を与えよう
ここまでご紹介した面接の際のマナーは、全て完璧に守ることはもちろん大切です。
しかし、時と場合によってはしない方が良いものもあります。
自分で今の状況をしっかりと把握し、その場に適した行動を取っていくのが何よりも大切なのです。
面接とは、人と人とのコミュニケーションの場です。
面接官は、就活生が自分たちの企業にふさわしい人物なのか、自分たちの企業でうまくやっていけそうなのか、後輩として成長が見込めるような人物なのか、などのさまざまな視点から就活生を見ています。
しかし、最初から「この人は不採用にしよう」と考えている面接官はいません。
面接官は今後の企業を担う人材を発掘するという重大な任務を背負っています。
その緊張感が面接の場にはあるのです。緊張しているのは面接官も同じです。
緊張のあまり、面接マナーとは外れた行動を取ってしまうこともあるかもしれません。
しかし、そんな時こそ笑顔で明るく面接官と接することを心がけてください。
途中で失敗してしまったとしても、入室の際のマナーがきちんとしていれば、単に緊張しているだけなのだ、普段はもっとしっかりしているはずだ、という思いで面接官も見てくれます。
入室マナーこそが、最初の印象を決定づける最大のカギなのです。
最初についてしまった印象は、良くも悪くもなかなか変えられるものではありません。
まとめ
入室の際に感じが良ければ、面接している間にも好印象を与えやすくなります。
面接全体の印象を左右するのが最初の印象、入室の際の印象なんですね。
これから面接を控えているけど、不安だという方は、「入室マナーを制する者が面接を制す」という心意気を持って、入室マナーの対策に力を入れてみて下さいね。
【この記事を書いた人】
ペンネーム:ふにゅ
ビジネススキルや参考書についての研究・執筆を行っています。
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