就活 自分史

 

就活での自分史の書き方に困っている人はいませんか?

面倒と感じる人は多いと思いますが、就職活動をスムーズにしてくれるツールとして最適です。

自分史を書くことで自己分析もしやすくなるため、ぜひ作成しておかれることをおすすめします。

ここでは、就活に役立つ自分史に書き出したい項目を詳しくご紹介していきます。

具体的に書き出していくコツについても触れていますので参考にしてください。

 

 

就活での自分史の必要性

就職活動に先駆けて自分史を作成すると活動中に役立つツールになります。

しかし、自分史を書くことが初めてという人も多いのではないでしょうか。

まずは、自分史って何?就職活動で何の役に立つの?という疑問から解決していきましょう。

この項目を読んで自分史を作成するモチベーションを上げてください!

自分史って何?

自分史とは、自分についての詳しい内容を歴史で勉強した年表のように書き出していくもののことをいいます。

何にどうやって書き出すかは自由。

インターネット上の自分史用のテンプレートを活用して埋めていく人もいますし、WordやExcelのファイルを使って自分で考えながら作成していく人もいます。

もちろん、オリジナルの書き方でノートに書き出していくというのもOK。

 

書き方に決まりはないのですが、就職活動で効果的に使っていける自分史の書き方は知っておきたいですよね。

この先で説明していきますので、ぜひ、読み進めてみてください。

 

自己分析に役立つ

就活では自己分析をしておくことが大切!とよく言われますよね。

そろそろ自己分析をはじめないと…と思っている人もいるでしょう。

やってみると自己分析って難しいものだなと感じる人も結構いるようですし、実際に自己分析をやってみたけれど、何だかピンとこないなーという人も少なくありません。

 

そんな人は、自分史の作成と自己分析を並行して行ってみてください。

自分史の作成プロセスは、自己分析と重なる部分がたくさんあるので、自己分析の課題も同時に解決していくことができるでしょう。

自己分析だけでやろうとするよりもスムーズに進められると思いますよ。

 

とりあえず、キーワードでも箇条書きでも構わないので、ひたすら思い出したことを書き留めていくことがポイントです。

詳しいことやきちんとした文章を考えるのは、そのあとでも大丈夫。

 

エントリーシート作成や面接で役立つ

就活の一環として、自分史を書くことや自己分析をすることが推奨されている理由は何だと思いますか?

漠然と行うのではなく、理由や目的を知ると視点が変わることもあるので確認しておきましょう。

新卒の応募者は社会経験を持たない人がほとんどですよね。

たくさんの応募者がいたとしても経験で比較することができません。

ひとつの求人に応募してくる就活生の履歴書の内容は、どれも似たり寄ったり。

 

もし、自分史の作成や自己分析のプロセスを省いて履歴書やエントリーシートを作成するなら、きっと他の応募者も書くようなことしか思いつかず、同じような内容を書いたり、答えたりするだけになってしまうでしょう。

人事担当者は、自社が求める人物像に合う人材を探し出すために、人柄や個性を見極めたいと思っています。

そのため、面接での質問も確認事項などの表面的なことだけでなく、さらに詳しく本音や本質を見極めるための深い質問をしてくるでしょう。

 

そこまで考えたことはない!と感じるような質問もあるんですよ。わかっているようで言葉にすることは案外難しい自分のこと。

回答に詰まってしまうかもしれません。本当の自分のアピール部分を伝えられないかもしれません。

事前に行なう自分史の作成や自己分析でのプロセスが、そんな質問にも自信を持って答えることを強力にサポートしてくれるのです。

 

採用担当者はエントリーシートや面接で、他の応募者とは違うきらりと光る一人ひとりの言葉を待ち望んでいます。

自分史や自己分析をする中で、自分のことを表現するための「言葉の試行錯誤」を繰り返します。

それが就職活動で自分のことを「的確に」「自分らしく」企業の採用担当者や面接官に伝えることを簡単にしてくれるのです。

 

自己PRや志望動機が考えやすくなる

履歴書やエントリーシートに書く基本的な項目を思い浮かべてみてください。

名前や住所、生年月日、学歴や資格などの個人情報は、事実をそのまま書くしかないので工夫のしようがありませんよね。

必然的にそれらのことから個性や性格を見ることはできません。

 

職務経験のない就活生にとって、他の応募者との違いが出るのは「自己PR」や「志望動機」。

言い換えると「自己PR」や「志望動機」は自分をアピールできる部分なのです。

一人ひとり異なっている「はず」のことなので、採用担当者がもっとも注目する項目でもあります。

 

ですから、サンプルや例文を抜き出して、よくある言葉でまとめてしまうとまったく効力がないということになります。

自分史や自己分析を入念に行っている人ほど、エントリーシートに書く自分を魅力的にしたり、面接で好印象の受け答えができたりするのです。

 

少し面倒に感じるかもしれませんが、やっているかいないかの差は歴然。

その差は「通過」や「内定」という形で出てくることになります。

就職活動の準備段階で時間をかけて取り組んでおきましょう。

 

 

就活での自分史には何を書くの?

就活のための自分史には、具体的にどんな項目を書き出していくのが効果的なのでしょうか。いくつか役に立ちそうな例を挙げてみます。

できごとやイベント

思い出に残っている出来事やイベントを思いつくだけどんどん書き出してみましょう。5年前、10年前、小さい頃のことを思い起こしてみましょう。

遠い過去のことでも今でも残っているものというのは、その中に「自分の個性」が隠れていることが多いものです。

ひとつひとつ思い出していくと連鎖的に思い出されることもあるでしょう。なかなか出てこない!という人はアルバムをめくったり、恒例行事を思い出したりしてみるといいかもしれません。

SNSやメールをランダムに確認してみるというのも一策ですよ。

 

達成したこと

頑張ってやり遂げたこと、達成したことを思い出してみましょう。苦しかったこともあれば、意外と簡単にクリアできたこともあると思います。

達成の積み重ねで自分の強みを創り上げていることもあります。

また、持って生まれた自分の強みが反映されていることに気付くかもしれませんね。

 

達成したことを思い出すために、目標としていたこと、目指していたことを思い出してください。

目標を掲げてそれに向かって頑張っていた時期のことをぜひ、思い出してみましょう。

嬉しかったこと、褒められたことなどを遡るのも効果的です。

 

失敗したこと

今まで何らかの失敗がありませんでしたか?就職活動に役立つのは、今に近い学生時代の失敗かもしれません。

失敗することは挑戦した証なので恥じることはまったくありません。

そのときどう思いましたか?その後どうしましたか?今、その失敗をどのように受け止めていますか?

面接などでも高い頻度で聞かれる内容なので、できるだけ詳しく思い出して書き出しておくことをおすすめします。

 

印象に残っている人間関係

20年ほど生きてきて、たくさんの人に出会ってきたはずですよね。

印象に残っている人間関係はどんなものでしたか?

影響を受けた恩師や先輩、どんな人たちに囲まれていたかを思い出してみましょう。

 

今、現在接している人とは異なる人たちも浮かんでくるのではないでしょうか。

その時々の自分の状況や心境、どんな風に接していたかも思い出してみましょう。

 

大変だったこと

今までで一番大変だったことや辛かったことはどんなことですか?という質問も就職活動の面接のときに聞かれることがあります。

どんなことを大変と思い、どう対処するかが見えてくる質問でもあります。

大きな問題に直面したり、時間のかかることに取り組んだり、初めてのこともハードルが高くて大変!と感じたりするものです。

 

何が起きて、どんな気持ちになって、どう対処したのか、どんな結果になったのか、そこから得られた学びは何か…さまざまな角度から思い出してみることが大切です。

今、そのことについてどう思っているのかもぜひ書き出してみましょう。

 

部活動、アルバイト

小さなころなら習い事、学生時代の部活動やアルバイトなど自分の日々のアクティビティについての項目も大切です。

どんなことを思いながら取り組んでいたのか、関わった役割、頑張った結果やさぼった経験、学んだこと、今役立っていることを考えてみましょう。

 

周囲の人の評価

自分史を書き出すときに自分だけで20年分を思い出すのは至難の業。

ぜひ、家族や親戚、友人や先生方に自分のことを一緒に思い出してもらう時間を作ってみましょう。

 

久しぶりに連絡して会いに行くだけでも、自分が忘れていた昔話に花を咲かせることができるでしょう。

自然に自分史の種が集まると思います。

また、自分では気付かないような視点で評価されることもあるので、客観的に自分を分析する材料になるはずです。

 

就活に役立つ自分史の書き方のコツ

就活で自分史を書き出そうとするとき、上記のようなことを思い出していきます。

ものごとや人の存在は思い出せても、その時々の理由や気持ちを常に意識しながら過ごしていた人は少ないでしょう。

そこでさらに書き出しやすくするためのコツをご紹介します。

時期を括る

自分史は年表のようなものなので、時系列に書き出していくのが適しています。

幼少期から今までについて下記のように時期を括ると考えやすいかもしれません。

時期の括りを境にしてイベントの種類や周りの人など環境の変化が大きくなることはよくあるからです。

  • 幼少期
  • 小学生時代
  • 中学時代
  • 高校時代
  • 大学時代

 

大学時代は直近ですし、就活に活きる内容も多いはず。

学年ごとに括ってみるのもおすすめです。

 

思いつく限りをピックアップ

深く考えることは後回しにしたとしても、思いつく限りをピックアップしてください。

こんなことは役立たないからとスルーしてしまわないことが大切です。

企業に応募する際には、企業と自分の共通点を探したり、摺り合わせたりしていきますが、どんな材料が役に立つかはわからないものです。

 

あとになって、書き出したことを俯瞰して「自分の歴史」として見るとき、思わぬ自分を見つけ出すことにつながることもあるでしょう。そんな自分に気付く瞬間は、自分史づくりの面白い側面でもあるので、ぜひ味わえるといいですね。

 

【重要】必ず深掘りする!

上記で思いつく限りをピックアップし終えたら、一つ一つを深掘りしておくことが就職活動で、もっとも役立っていくといっても過言ではありません。

何気なく過ごしてきた今までの歴史を、細かく言葉で表現できるようになっておくことが大切です。

このあとの項目でも、少し詳しく「深掘り方法」をご説明しますね。

 

共通項を探してみる

小さな頃から現在までの出来事や自分の行動、達成したこと、失敗したこと、感じたことを全体的に見てみて、共通していることがないか探してみてください。

ブレインストーミングで似たような項目をグルーピングするときのような要領で行なってみましょう。こうしていくうちに自分の個性や特徴がクリアになっていくでしょう。

 

自分史要約を作っておこう

自分史がひととおりでき上がって、深掘りも済むころには、結構な文字数やページ数になるという人も多いかもしれませんね。

就職活動でのエントリーシートの提出や筆記試験のときに、自分のことを○○字程度にまとめてくださいという項目もよくあるようです。

また、面接での自己PRにも相当してきますよね。

 

自分史を作成した際に、文章なら400~500程度、口頭なら1分程度にまとめる練習をしておくといいでしょう。

本番で要約する必要がでたときのポイントとしては、異なる企業で同じような質問があっても同じ内容にしないこと。

なぜなら、各企業の求める人物像が違っているからです。

自分史でたくさんの項目を書き出した中から企業が求めている要素と一致する点をピックアップしてまとめていくのが理想です。

 

 

就活では自分史の内容を深掘りしておく

自分史を作成する際に、年表のひとつひとつの項目についていろいろな視点で深掘りしておきましょうとお伝えしました。深掘るとは、具体的にどういうこと?と疑問に感じる人たちのために詳しくご紹介しますね。就職活動でのエントリーシートの作成や面接での質疑応答にとても役に立つ準備なので、ぜひ、実践してみましょう。

どうやって深く掘り下げるか

自分史に書き出した項目の一つひとつについて、客観的な視点を持って考えていくのも深掘りのひとつの手段です。

客観的とは、他の人から見たときにどんな風に映るかということ。他人の歴史を見ているかのように自分の自分史を見てみましょう。

【ヒント】もっと知りたくなることはありませんか?

その疑問について「自分」の中の答えを探っていくのが深掘りです。

慣れないうちは「わからない!」と感じるかもしれませんが、正解や間違いはないということを覚えておきましょう。

大切なことは、どんな答えや言葉が浮かんでくるかなのです。これが個性や人柄が見えるといわれる理由なのかもしれませんね。

 

また、理由を考えてみるのも効果的です。たとえば、○○が好きということに関して、○○だからという部分を明確にしてみましょう。

すると見える世界や出てくる言葉が広がっていくことに気付くかもしれません。

ポイントは、出てきた答えにも「それは何故?」を5~7回繰り返していくこと。はじめに思いつかなかった自分に出会えるかもしれません。

この「なぜ?」という質問への答えが、就職活動で役立つ材料になるはずです。

【ヒント】考えたことのない「なぜ」を考えてみる

自分史には、たくさんの項目を書き出すことになると思うので、自然に面接での質疑応答対策にもなり、どんな質問があっても自信を持って回答ができるようになるでしょう。

 

深掘りに効く自分への問いかけ

では、具体的に、自分史の項目を深掘る際に使える自分への問いかけの例をご紹介しますね。

「自分なりの本当の答え」を考えていくことが大切です。

 

  • なぜ、それをしたのだろう?
  • なぜ、○○をしなかったのだろう?
  • どのくらいの期間続けた?
  • 続けられた理由はなに?
  • 続かなかった理由はなに?
  • そのときどんなことを思ってた?
  • そのときどんな行動をとった?
  • スムーズにいった理由は何だった?
  • うまくいかなかった理由は何だった?
  • その経験で学んだことはなに?
  • 今に影響していることはある?
  • 今はそのことをどう思っている?

 

 

まとめ

新卒採用を行なう担当者や面接官は、応募者の詳しい情報を知りたいと思っています。

自分についてしっかりと情報提供できるように準備することが面接官の要望に応えることになるのです。

それが、好印象につながっていくのです。

自分史の作成や自己分析をしっかり行って、どんな質問にも対応できるよう万全の準備をして就活を進めていってください。

 

【この記事を書いた人】
ペンネーム:リク研
ビジネススキルや人事採用についての研究・執筆をしています。

 


自分らしく働ける理想の会社を見つけたい方へ
「就活を成功させたいけど、具体的に何をすればいいのかイマイチよくわからない」

「周りの友達が内定をもらい始める中、自分だけが取り残されている気がして不安」

「そもそも自分が本当にやりたい仕事がよくわからない」

そのような方におすすめなのが、プロの専任コンサルタントから履歴書・エントリーシートの書き方、面接やグループディスカッション対策などを無料で個別サポートしてもらえる就活サポートサービスです。

中でもAIによる独自のマッチングシステムと就活のプロによる丁寧なカウンセリングで91.7%の内定率を誇る『JobSpring』はおすすめです。

一人ひとりの適性を丁寧に分析して、入社後にいきいきと働けて自分の市場価値を高めることができる職場を選んでもらえるので、早期離職率が0.1%と非常に低いのも特徴です。

『JobSpring』について詳しく知りたい方はこちらをチェックしてみてください。

チェック⇒無料就活サポート『JobSpring』公式サイトはこちら

(*登録すると『03-6261-5989』という番号で『JobSpring』の担当者から折返し電話がかかってくる場合があります。)