就活中の服装、しっかり選んでいますか?

就活を始めるときにまず準備するのが、スーツを用意することだと思います。

みなさんは、どのようにスーツを選んでいますか?また、選ぶ予定ですか?

新卒のみなさんは特に、どのようなスーツを選べば良いのか、迷ってしまうかもしれません。

 

その迷ってしまう原因のひとつに、女性用のリクルートスーツには「パンツスーツ」と「スカートスーツ」の2種類があるということがあります。

男性の場合はネクタイで印象を左右されますが、男性でいうところのネクタイが、女性ではボトムだと考えて差し支えないでしょう。

 

もしかしたらすでに、2種類とも持っているという方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、なぜ2種類購入したのかと尋ねられたとき、的確に理由を答えられるでしょうか。

そもそも、なぜリクルートスーツには、パンツとスカートという2つの種類のスーツがあるのでしょうか。

 

リクルートスーツはすべてそろえようと考えると結構な値段になってしまいます。

そのため、2種類を両方購入する必要はあるのかと、購入を迷ってしまう方も必ず出てくると思います。

しかし、そのように迷う方こそ、ぜひ2種類ともしっかりそろえてほしいと思います。

実は、この2種類が用意されているのには、それぞれしっかりとした理由があるのです。

今回は、就活の際のパンツスーツとスカートのそれぞれの違いについてご紹介します。

 

 

パンツスーツとスカート、それぞれ着こなしに決まりはあるの?

そもそも普段はなかなか着る機会のない就活用のリクルートスーツですが、就活が始まるときまでには確実に正しく着られるようになる必要があります。

リクルートスーツを正しくきちんと着ることができて初めて、就活のスタートラインに立つことができるといっても過言ではありません。

身だしなみはどこの企業でも重んじられているマナーのひとつであるからです。

この機会にパンツスーツとスカートスーツのそれぞれの正しい着こなしについて知っておきましょう。

スカートスーツ

就活の際のスカートは、何よりもウエストがきつくないものを選ぶと良いです。

毎年、特に新卒向けの合同企業説明会などで、説明会の途中で体調不良を訴えて別室で休息を取る女子学生が出てきます。

この体調不良の原因はストレス、不安、睡眠不足、疲れ、貧血などさまざまですが、その原因のひとつに「スカートがきつく、おなかを圧迫するために気持ち悪くなる」ということがあります。

 

説明会のときも困りますが、いざ面接本番というときに体調不良になってしまい自分の力を出し切れなかった…というのではもったいないですよね。

着ていて苦しくなく、またそのまま長時間動いていても苦しくなく、圧迫感のないサイズのリクルートスーツを購入しましょう。

スタート丈はひざにかかるくらいの長さであれば、そのほかには特に制約はありませんので、丈以上にウエストがぴったりかどうかを重視してスカートを選びましょう。

 

ただし、フレアスカートは派手で軽い印象を与えてしまうため、ストンとしたデザインのスカートを選んでおくのが無難だと思います。

季節を問わず、肌色のストッキングを着用しましょう。

寒いからといって黒いタイツを履いたり、また暑いからといって生足で就活をしたりするのは、望ましくありませんので避けましょう。

リクルートスーツを着崩すことは、相手にとって失礼にあたります。

 

パンツスーツ

パンツスーツの場合、もっとも大切になるのが、パンツの丈です。

パンツの丈が長すぎると、自分で歩くたびにパンツのすその部分を踏んでしまい、せっかくのスーツがぼろぼろになってしまう可能性があります。

また、すその部分を引きずって歩くような恰好になってしまうのは、面接官などからの印象も良くありません。

 

またパンツの丈が短すぎても、くだけたカジュアルな印象を与えてしまいかねません。

パンツの丈をちょうどいい長さにすることが、きちんとした印象を与えるリクルートスーツの着こなしをするための第一歩なのです。

 

また、ウエストがゆるい場合はベルトをしましょう。

ベルトをしないと、ひどい場合は腰パンのようになってしまい、これもだらしなく清潔感のない印象を与えてしまう原因となります。

このときベルトは、飾りがついておらず、華美でなく、黒や茶などのシンプルで落ち着いたデザインで、ジャケットを着たとき形が浮き出ないようなものを選ぶようにしましょう。

そして、同じくらい重要なことですが、パンツスーツの場合でもスカートスーツと同じように、肌色のストッキングを必ず着用しましょう。

 

季節がいつであっても、この肌色のストッキングは必ず着用するべきです。

パンツスーツだからといって、靴下のみを着用するなどということは好ましくありません。

就活の際は想像している以上に細かい点まで服装をチェックされます。

足元や見えないところにまで気を抜かないようにしましょう。

 

 

パンツスーツとスカートの選び方

インターン編

さて、いよいよパンツスーツとスカートの選び方についてですが、この2種類は状況によって使い分けなければなりません。

ここではインターンシップの際の服装についてご説明します。

インターンシップにもさまざまな形態のものがありますが、実際に仕事を経験するタイプのものが多いです。

 

このようなタイプのインターンだと、1日中忙しく動き回る可能性が高いです。

このような場合は、圧倒的に動きやすいパンツスーツをおすすめします。

リクルートスーツのスカートは、私服で着るようなスカートと素材も形も異なっており、動くことに特化したデザインではありません。

そのため見た目以上に、動き回るのに困難をともなう服装なのです。

 

インターンでは一生懸命働く姿勢を見せることも大切です。

動きにくいからといって動かないということは、せっかくの学べるチャンスを逃してしまうことになり、損をしてしまいます。

また、印象ダウンにもつながってしまいます。

これではせっかくインターンに来ている意味がなくなってしまいます。

動きやすいパンツスーツで素早く積極的に行動するためにも、パンツスーツの着用がおすすめです。

しかし、スカートで来るよう指定された場合、もしくは女性社員の制服がスカートである場合などは、パンツスーツよりもスカートの方が良いでしょう。

 

面接編

さて、インターンでは動きやすいパンツスーツの方が良いと言いましたが、面接のときはどうでしょうか。

面接の際に企業から連絡が来るのですが、その連絡と同時に服装について指定してくる企業はそれほど多くはありません。

夏に「クールビズで結構です」などと涼しい恰好をして来るようにという旨の一言が添えられた文章が届いたり、アパレル業界などでは「私服でお越しください」などといった指示を受けたりすることもありますが、基本的に服装についての指定はされません。

 

指定されなかった場合にはリクルートスーツで面接に行きますが、この際は基本的には、パンツスーツでもスカートでも、どちらか好きな方を選んで構わないと思います。

せっかくの機会ですから、自分らしさをより表現できる方にしましょう。

例えば、スカートにすると、可愛らしさやフレッシュさがアピールできます。

 

一方、パンツスーツは、スカートに比べて知的で落ち着いた印象を与えることができます。

スカートとパンツでは、このように相手に与える印象が少しずつではありますが違ってきます。

下に着用するものを変えるだけで印象が変わってくるので、自分らしさをアピールすることもできるのがリクルートスーツです。

 

しかしいずれの場合でも、きちんとした着こなしをしたスーツで面接に臨みましょう。

着崩すのが自分らしい着方だ、などと、楽な着方をしたり、だらしない着方をしたりするのは避けましょう。

面接官もきちんとした服装で面接をしてくれる企業がほとんどです。

たまにジャージや作業着などで面接をするところもありますが、この場合はその多くがあえてきちんとしていない服装をし、就活生の反応をうかがっているというケースです。

 

普通は面接官もきちんとした服装で面接をします。

そのときに面接される側がきちんとした服装をしていないというのは、非常に無礼なことだと思われてしまっても仕方がないのです。

特に夏まで就活が続いた場合は暑さとの闘いになります。

夏はスカートの方が若干涼しさを感じられるので、おすすめです。

 

逆に冬は寒いですが、パンツだと風に直接さらされずに済むのでパンツスーツをおすすめします。

しかし、雨や雪などで天気が悪い場合、パンツスーツが濡れてしまうと、乾くのに時間がかかるだけではなく臭いがついてしまうことがあるので、寒くて辛いですが簡単に洗えるストッキングの部分が主に濡れるようなスカートのスーツにすると良いかもしれません。

スカートでもパンツでも、肌色のストッキングを履き、きちんと脚をそろえて椅子に座ることを心がけてください。

パンツスーツだからスカートの場合とは違って脚を開いても見えないからいいや、などという考えは捨てて、きちんとした姿勢で臨みましょう。

パンツスーツだとどうしても気がゆるんで脚を広げてしまう…という方は、脚を広げることができないようにあえてスカートを履くのもひとつの作戦かと思います。

 

パンツにするかは業界によって違う?

ここで注意したいのが、面接の際は基本的にパンツスーツでもスカートでも好きな方を選んで履けば良いと思うのですが、業界によっては、そうはいかないところがあるということです。

例えば、お客様など社外の人と接する機会が多い職種に関しては、パンツスーツを着用して面接に臨んだ場合に不利になってしまう可能性があります。

この最たる例が、銀行や信用金庫、信用組合など、窓口業務がある会社です。

これらの窓口に設置される人物というのは、その組織の印象を決定づける、もっとも重要な存在です。

 

お客様をここで増やすために、印象が何よりも大切なのです。

先ほどインターンに関する記事でも述べましたが、パンツスーツというのは動きやすい服装です。

動き回ることをある程度想定していることから、スカートと比較するとよりカジュアルな印象を与えます。

しかし、窓口など社外の人やお客様と接する際には、よりフォーマルな服装で業務にあたることが大切です。

 

そのためスカートの方がフォーマルな服装とみなされやすく、きちんとした印象につながりやすいのです。

また、このほかにも、アナウンサーやモデルのオーディション、キャビンアテンダントなどといった、女性らしさや可愛らしさをアピールすべき場においては、もしリクルートスーツを着用するよう指示があった場合には、パンツスーツよりもスカートスーツの方が状況に合っているということができます。

 

人前に出る職業であるこのような職種では、美しさなどの外見上の特徴も重要な選考のための資料となります。

スカートはパンツスーツに比べると、脚の綺麗さなどがはっきりわかるために、面接官に好まれます。

逆に、このような場合にパンツスーツで面接に来てしまうと、脚の形や立ち姿といった重要な特徴がよくわからず、印象を残すことができずに合格圏から外れてしまう、ということも起きかねません。

 

全体を通して、特に年配の面接官は、男女問わずスカートスーツの方を就活の面接にふさわしい服装であると考えているふしがあります。

昔はリクルートスーツといえばスカートがほとんどで、パンツスーツは見慣れない服装であるために、新奇なファッションをしていると思われてしまうことがあるのです。

見慣れたスカートのスーツは、安心感を与え、また従順なイメージをも与えることができる力を持ったファッションであるといえます。

服装が与える印象は、想像しているよりもはるかに大切なのです。

 

 

さいごに

このように、「リクルートスーツ」とひと口に言っても、実際にはパンツスーツとスカートのスーツの2種類があり、状況や職種に応じて使い分ける必要があります。

これから就活を控えている方は、パンツスーツとスカートスーツそれぞれの特徴や相手に与える印象をしっかり理解して使い分け、うまく自分の印象を良い意味で残せるように備えておいてはいかがでしょうか。

 

【この記事を書いた人】

ペンネーム:ふにゅ

ビジネススキルや参考書についての研究・執筆を行っています。

 


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